サシバ (観察難易度: 3)

分類 タカ目 タカ科
全長(翼開長) 雄 47 雌 51cm(105-115cm)
属名 Butastur
種小名 indicus
亜種名
英語名 Grey-faced Buzzard
写真 雄 成鳥
撮影者 Garizou
撮影機材 Nikon COOLPIX990 + KOWA TSN-824
撮影場所 岐阜県東濃地方 2001/6/17
判断理由 上面の褐色は明るく、尾羽の上面の色と違うのが特徴であるが、この写真からは読み取れない。眉斑はほとんどないことからこの判断は妥当だと思われる。
撮影者コメント 近くにパーチしてくれたのですが、背中を向けていたのが残念です。振り向いてくれたところを撮影してみました。こちらを気にしていたのでしょうか?
特徴: 雄

体の上面は明るい褐色、白い眉斑は細く短いかない個体もいる。頬は灰色、喉(のど)は白くて中央に黒い縦線がある。下面は白くて胸は一様に褐色で、腹は横斑が目立つ。胸では密。尾は灰褐色で黒帯が数本ある。暗色型は、体の下面が全体的に褐色で、尾羽の先端の横斑は太く明瞭。

特徴: 雌

胸の褐色部分は個体によって差異が大きいため、当てにならない。眉斑が明瞭にあるかないかは、重要な識別項目。上面の褐色は雄よりも暗い色をしており、尾羽の色と比べるとわかりやすい。

特徴: 幼鳥(若鳥)

幼鳥の下面は黒い縦斑が密にある。顔は、真っ白の個体から、ホオジロみたいな顔のもの、全体が黒褐色のものまで様々。

鳴き声 ピックイー、ピックイーと鳴く。
採餌 ヘビ、ニホントカゲ、カナヘビ、キリギリスなどのバッタ、ヒヨドリ、トノサマガエルなどのカエルなどを食べる。雛には親の食べるものと同じものを持っていく。雛が小さいうちは、雌がちぎって食べさせるが、そのうち、丸呑みするようになる。
繁殖: 時期・夫婦 4~7月に年1回行う。一夫一妻であるが、稀に2羽の雄が給餌に参加する一妻二夫も観察されている。
繁殖: 巣・卵 森林や丘陵地の枝上に、枯れ枝を積み重ねて皿形の巣を作る。営巣木はスギ、ヒノキ、モミ、イチイ、スダジイ、アラカシなどであるが、架巣可能な木であれば、何でもよい感じがする。長崎県では4月10日に渡来し、11日には巣材を運んでいたことから、既存の巣を再利用しているのか、カラスやハト、他の猛禽類の古巣を利用しているかもしれない。交尾期から育雛期まで、雄から雌への求愛給餌を行う。交尾期には、雌が目立つ木で止まっており、雄は求愛給餌にやってくる。雌が受け取ると、交尾を求めるために、背中に乗る。それに失敗すると、何度でも求愛給餌を行う。1日に10回~20回は行う。大阪府での繁殖例の孵化日(ふかび)は4月29日と5月31日で、卵数は平均2.7個、孵化(ふか)率は83%、2日間隔で1卵ずつ産卵すると報告がある。
繁殖: 抱卵・育雛 抱卵は雌雄で行い。番によってその比率は異なる。雄が雌に給餌に訪れることもある。卵は非同時に孵化(ふか)し、1卵あたりの抱卵日数は約32日。抱雛(ほうすう)は全て雌が行う。孵化(ふか)後20~27日は抱雛を続ける。雛は半晩成性で、給餌は雌雄とも行う。平均育雛日数は36日である。雛間競争による雛の死亡はほとんど観察されなかったという。
分布 旧北区。中国東北部、ウスリー、朝鮮半島、日本で繁殖する。冬季は中国南部、ニューギニア島、フィリピンに渡って過ごす。日本には夏鳥として渡来し、九州から青森県にかけて繁殖する。繁殖を終えた9月末から10月初めには、大群で渡る壮観な鷹渡りが本州中部山岳地帯、渥美半島伊良湖岬、九州大隅半島・薩摩半島、沖縄県宮古島などで見られる。標識調査によると、宮古島で放鳥した標識鳥の多くはフィリピンで回収されている。一部は南西諸島で越冬する。
生息地 低山から丘陵の森林に生息し、周辺の水田などの開けた環境で狩りをする。
生態 繁殖期には番が縄張りをもって分散する。繁殖前に縄張りの上空で急降下と急上昇を繰り返すなどの求愛行動が展開される。交尾期の求愛給餌も有名である。産卵期くらいには、隣接する個体や侵入個体があると、羽を柔らかくパタパタと羽ばたきながら高空まで上昇し、排他行動を行うようである。上昇後は急降下と水平飛行を繰り返し、営巣木近くの監視に使う樹木に止まる。番ごとの行動圏は互いによく重なっており、隣接異性間、同性間とも重複が見られる。。隣接する番間での著しい行動圏の重複は、本種が縄張りを3次元立体構造的に形成するためと考えられる。巣の付近や巣にスズメが共生することがある。秋には、大規模な渡りが見られる。暗色型は伊良湖の渡りでは0.1%くらいの確立と言われる。
類似種について **
亜種について 日本産鳥類目録第6版では亜種の分類はしていない。
レッドリスト(2006年) 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
渡り鳥条約
  • 日中渡り鳥協定
  • 日露渡り鳥条約
がりメモ 秋の渡りは素晴らしいの一言に尽きます。私は伊良湖に行かないと秋を感じられません。
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フォトギャラリー

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写真 雄 成鳥
撮影者 Garizou
撮影場所 滋賀県湖東地方 2007/5/13
判断理由 顔は灰色味があり、眉斑は無い。胸もべったりと茶色。
がりめも こうして、分かり易い雄がいいんですよ。眉斑ある奴は邪道です。
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写真 雌 成鳥
撮影者 Garizou
撮影場所 広島県北部 5月
判断理由 背中は黒褐色で、眉斑は明瞭。
がりめも 同じく背中向き(涙)。眉斑が太くはっきりあります。
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写真 巣立ち直後の幼鳥
撮影者 Garizou
撮影場所 福岡県 2002/7
判断理由 幼鳥時には変異が大きく、左のように顔は褐色で眉斑がある個体が多い。胸は黒褐色の縦斑がある。
がりめも ピンボケです。胸の縦斑が目立つのがわかるでしょうか?
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写真 巣立ち直後の幼鳥
撮影者 Garizou
撮影場所 福岡県 2002/7
判断理由 顔は白っぽくハクトウワシのようである。上面の羽根に羽縁があることもよくわかる。
がりめも さっきの個体とも比べて、顔が真っ白ですが、幼鳥です。
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写真 雌 成鳥
撮影者 Garizou
撮影場所 滋賀県湖東地方 2007/5/13
判断理由 顔の灰色味は薄く、眉斑は明瞭である。
がりめも 雌を見ると嬉しくなります。元気で繁殖しますように。
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写真 雌 成鳥
撮影者 Garizou
撮影場所 韓国 忠清南道 2006/5/1
判断理由 胸は縦斑状で顔の灰色味は無い。
がりめも きしょ。なんちゅう色ですか。こんな奴おらんやろ!!
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写真 雌 成鳥
撮影者 Garizou
撮影場所 沖縄県 与那国島 2005/4/3
判断理由 顔には灰色味が無く、背中に羽縁のある羽根が無い。
がりめも 越冬する与那国島も渡りの中継地。春には大群がやってきます。
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写真 雌?若鳥
撮影者 Garizou
撮影場所 沖縄県 与那国島 2005/4/5
判断理由 胸や腹には縦斑があり、脇に横斑が出ている。
がりめも 白い。成鳥らしくなるには一体あと何ヶ月かかるのでしょう。もうすぐ2歳じゃないですか。
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写真 雄 成鳥
撮影者 Garizou
撮影場所 愛知県 2007/6
判断理由 頭部は灰色味が強く、眉斑は無い。
がりめも 雄の灰色は美しい。というか、爬虫類みたいです。
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写真 雌?若鳥
撮影者 Garizou
撮影場所 韓国 忠清南道 2006/5/1
判断理由 胸の縦斑は明瞭である。
がりめも 春の渡り。顔は雌っぽくなってきている気がする。
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写真 幼鳥
撮影者 Garizou
撮影場所 愛知県 2003/10
判断理由 胸には薄っすらと縦斑がついています。喉の縦線も薄いです。
がりめも こうして渡っていく彼らは毎年同じ道を通るらしいです。
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写真 若鳥
撮影者 Garizou
撮影場所 愛知県 2007/6
判断理由 胸は縦斑が太くなっている。腹には縦斑がある。
がりめも 眉斑は明瞭ですねぇ。ちょっと大人なんでしょうか。まだまだ幼羽ばかりですね。
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写真 雌 成鳥
撮影者 Garizou
撮影場所 沖縄県 与那国島 2005/4/3
判断理由 翼には羽縁のある羽根は無い。虹彩は黄色。
がりめも 貫禄の雌。羽根が綺麗です。見とれちゃいます。
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写真 雄 成鳥
撮影者 Garizou
撮影場所 愛知県 2007/6
判断理由 顔は灰色で、眉斑は無い。
がりめも 滑空!かっこいい。決して浮気している目つきではありませんよ。
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写真 雄 成鳥
撮影者 Garizou
撮影場所 韓国 忠清南道 2006/4/29
判断理由 頭部は灰色味が強く、眉斑は無い。
がりめも さぁ餌を見つけてまっしぐら。でもバッタなんですけどね。
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写真 雄 若鳥
撮影者 Garizou
撮影場所 韓国 忠清南道 2006/5/1
判断理由 頭部には灰色味が出始めている。胸や腹は斑となる。日本では見たこと無いタイプ。
がりめも 日本でこんな色の個体は見たことが無いが、成鳥とはとても言えませんね。
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写真 幼鳥
撮影者 Garizou
撮影場所 京都府 岩間山 2005/9/27
判断理由 胸は白っぽく、縦斑がある。
がりめも 美しい。サシバの若鳥はこうやって逞しく東南アジアに渡っていきます。
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写真 雌 成鳥
撮影者 Garizou
撮影場所 京都府 岩間山 2005/9/27
判断理由 胸にも横斑がある。
がりめも 普通の時と渡りの時の飛翔形は違うんです。風のつかみ方なんでしょう。
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写真 幼鳥
撮影者 Garizou
撮影場所 京都府 宇治市 2006/9/18
判断理由 胸には縦斑がある。
がりめも 可愛いというか、怖い。いつかりりしく生まれ変わるんですよ。整形ではありません。
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写真 雄 成鳥
撮影者 Garizou
撮影場所 岐阜県 関ヶ原町 2006/9/21
判断理由 顔が灰色味があり、胸は茶色でべったりしている。
がりめも 普通の個体ですね。サシバは渡りの前に換羽を終了するようです。
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写真 暗色型 雄 成鳥
撮影者 Garizou
撮影場所 滋賀県 2008/3
判断理由 体下面全体と下雨覆が全て褐色である。
がりめも 暗色型に出会える確立はとても低い。会えた日の帰りは、交通事故に気をつけましょう。
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写真 暗色型 雄 成鳥
撮影者 Garizou
撮影場所 滋賀県 2008/3
判断理由 尾羽の横斑の色が濃く、先端の横帯はとても太い。
がりめも 感動します。なんじゃありゃっていう感じが近いのでしょうか。

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