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鳥綱



鳥綱 Aves

世界 約10000種

日本 542種 外来種 26種 非公認 104種

 動物界 脊椎動物門 鳥綱として分類されている爬虫類から究極の進化を遂げたと言われる仲間である。

 足は2本、前足の部分が進化に伴い、翼となっている。体のほとんどは様々な大きさの羽毛に覆われており、脚は鱗で覆われている。恒温で卵生である。 高山、熱帯、極地、砂漠、外洋、島嶼など様々な地域や環境に、うまく適応し生息する。ハチドリ類のような数gのものから、ダチョウ類の150kgの大型のものまで様々な大きさのものがいる。 羽毛の生えた翼があり、一般に長距離を飛ぶことが可能である。細くて歯がないが、ギザギザした形状や先端が鉤状になっているくちばしを持つ。硬い殻のある卵を産卵する。新陳代謝が非常に良く、食べたものはすぐに消化され排泄される。骨格は軽くて丈夫である。

 鳥類の食性は様々で、草食性の鳥は大変少なく、ほとんどの鳥類は昆虫、小動物、種子、果実を食べる。飛行をするためには、体重が軽く、高カロリーのものを摂取しなくてはならないためである。鳥類はほとんど昼行性で、夜行性のものは少ない。夜行性の鳥類はフクロウやゴイサギなどがあるが、完全な暗闇で視力はない。「鳥目」と一般的に言われるが、鳥の視力は人間よりも光を感じることが出来るため、夜の視力は優れている。

繁殖

 卵生である。いろいろな繁殖パターンがあり、雄と雌が一対という場合ばかりではない。

  • 1. 雄と雌が1羽ずつ
  • 2. 1羽の雄に対して、雌が複数
  • 3. 1羽の雌に対して、雄が複数
  • 4. 乱婚の場合

 子育ても各種パターンがある。

  • 1. 雌雄で育てる。
  • 2. 雌のみが育てる。
  • 3. 雄のみが育てる。
  • 4. 親だけでなく、子供や兄弟が参加する。(ヘルパー)
  • 5. 他の種類の巣に生みつける

営巣

 巣を作り、その地域で使用できる様々な巣材を利用する。代表的な巣材は、草、苔類、海草、羽毛、獣毛、小石、泥、クモの巣、木の枝、落ち葉である。カラスはハンガー、ビニール紐、プラスチックなどを利用する場合もある。巣作りをしない鳥という概念は難しいが、ヨタカ、シロチドリなどのように胸を押し当てて窪みを作るだけ(窪みを作っていない場合もある)のもの、フクロウのようにただ樹洞を利用するもの(巣材はないものもある)、コウテイペンギンのように自分の足の上で卵をかえすもの、ウミガラスのように断崖絶壁で直接地面に産卵するものもある。

鳴き声

 「さえずり」は、スズメ目の鳴禽類に集中しており、スズメ目の特徴ある鳴き声に対して「さえずり」という表現に定義していることが多い。フクロウの「ゴロスケホッホ」、キジバトの「ドードポッポー」、カッコウの「カッコウ」などさえずり的な要素として認識できるものもある。鳴禽類は親鳥から「さえずり」を学ぶようで、親鳥と離して育てられると上手く「さえずり」が出来ない。カッコウ類は親鳥と離れているのにも関わらず、親鳥と同じ声を出すことが出来る。

その他の鳴き声

 「さえずり」以外のものを「地鳴き」と呼ぶ。「ぐぜり」と呼ばれるものもある。キツツキが木を叩いて音を出したり、ヤマドリが羽を打ち鳴らして音を出したりするものは「ドラミング」と呼ぶ。また、他種の鳴き声をまねる鳥もいる。日本ではカケス、モズ、ホシムクドリ、クロツグミなどがいる。カケスは猛禽類の声を真似ることがとても上手く、モズはオオヨシキリやカワラヒワの声を真似る。クロツグミ、キビタキ、ヒバリなどでも物真似をすると言われるが、定かではない。また、多くの鳥で、真似をすることがあると言われるが、人間がそう感じたと言うだけの場合もある。

 キュウカンチョウ、オウム、カラスは人の話し声を真似ることで有名である。歌を歌ったり、会話することさえも出来る場合がある。南半球に生息するコトドリは人の声、車のクラクション、ドアの開け閉めの音、カメラのシャッター音などなんでも真似る。

渡り

 鳥類は基本的に渡りを行う。その要因ははっきりしないが、安全な場所に移動したり、食物を求めて移動するというのが最もらしい理由である。短い距離を移動するものから長距離を移動するものまで幅広い。種類によっては東から西へ移動するもの、南北へ移動するもの、部分的に移動するもの、一度別の場所に移動した後に更に場所を移すものがある。

人為的脅威

 鳥類は島嶼性のものなどで、飛翔力を失ったものや地面で営巣する鳥が生息する。人が持ち込んだ家畜や動物、紛れて入ってきたヘビ、ネズミなどが彼らへの脅威である。飛翔力を持たないものは食べられ、殺される。地面で営巣する鳥たちの巣にはネズミが入り、雛や卵を食べ尽くしている。その影響で絶滅した種は数多い。

古い分類

 鳥類の分類は、大変流動的である。分類には多数があるが、ここでは一般的なものを2種類記載する。現在日本で採用されている分類はこちらに近い。この分類では鳥類を、その器官の特徴に着目して分類している。

  • ダチョウ目 Struthioniformes, ダチョウ、エミュ、キーウィ、他11種
  • シギダチョウ目 Tinamiformes, シギダチョウ、他46種
  • カイツブリ目 Podicipediformes, カイツブリ、他20種
  • ペンギン目 Sphenisciformes, ペンギン、他17種
  • ミズナギドリ目 Procellariiformes, アホウドリ、オオミズナギドリ、他98種
  • ペリカン目 Pelecaniformes, ハイイロペリカンなど、他54種
  • コウノトリ目 Ciconiiformes, コウノトリ、クロトキ、クロツラヘラサギ、他109種
  • フラミンゴ目 Phoenicopteriformes, モモイロフラミンゴ、他5種
  • カモ目 Anseriformes, カルガモ、オオハクチョウ、他148種
  • タカ目 Accipitriformes, Falconiformes, オジロワシ、オオタカ、ハヤブサ、他300種
  • キジ目 Galliformes, ライチョウ、キジ、他241種
  • ツル目 Gruiformes, タンチョウ、他193種
  • チドリ目 Charadriiformes, キアシシギ、シロチドリ、カモメなど、約200種
  • ハト目 Columbiformes, キジバト、他308種
  • インコ目 Psittaciformes, ゴシキセイガイインコ、他315種
  • カッコウ目 Cuculiformes, カッコウ、ホトトギス、他146種
  • フクロウ目 Strigiformes, フクロウ、他134種
  • ヨタカ目 Caprimulgiformes, ヨタカ、他85種
  • アマツバメ目 Apodiformes, アマツバメ、他395種
  • ブッポウソウ目 Coraciiformes, カワセミ、ブッポウソウ、他186種
  • キツツキ目 Piciformes, アカゲラ、他391種
  • キヌバネドリ目 Trogoniformes, キヌバネドリ、他34種
  • ネズミドリ目 Coliiformes, ネズミドリ、他6種
  • アビ目 Gaviiformes, アビ、他4種
  • スズメ目 Passeriformes, スズメ、アトリ他5000種

新しい分類

形態比較等による分類方法は、各目間の関係や、単系統性などはっきりしないことが多かった。1990年にはDNA-DNA交雑法によるSibley-Ahlquist鳥類分類体系(Sibley & Monroe,Jr)が発表された。その分類を示す。

  • ダチョウ目 Struthioniformes
  • シギダチョウ目 Tinamiformes
  • ホウカンチョウ目 Craciformes
  • キジ目  Galliformes
  • カモ目  Anseriformes
  • ミフウズラ目  Turniciformes
  • キツツキ目  Piciformes
  • キリハシ目  Galbuliformes
  • サイチョウ目  Bucerotiformes
  • ヤツガシラ目  Upupiformes
  • キヌバネドリ目  Trogoniformes
  • ブッポウソウ目  Coraciiformes
  • ネズミドリ目  Coliiformes
  • カッコウ目  Cuculiformes
  • オウム目  Psittaciformes
  • アマツバメ目  Apodiformes
  • ハチドリ目  Trochiliformes
  • エボシドリ目  Musophagiformes
  • フクロウ目  Strigiformes
  • ハト目  Columbiformes
  • ツル目  Gruiformes
  • コウノトリ目  Ciconiiformes
  • スズメ目  Passeriformes
種数(掲載数)
スズメ目 345種 (222種)
チドリ目 159種 (107種)
カモ目 77種 (56種)
タカ目 41種 (31種)
ミズナギドリ目 36種 (16種)
コウノトリ目 28種 (24種)
キツツキ目 28種 (16種)
ツル目 24種 (16種)
フクロウ目 21種 (12種)
ハト目 17種 (11種)
キジ目 16種 (7種)
ペリカン目 15種 (12種)
ブッポウソウ目 12種 (9種)
カッコウ目 11種 (5種)
カイツブリ目 6種 (5種)
アビ目 5種 (4種)
アマツバメ目 5種 (4種)
インコ目 4種 (0種)
ヨタカ目 1種 (1種)